ECやネットショップが増えて来て、売り上げの多くなったショップは運営だけでなく発送作業に手が取られてしまいます。
そこで、発送業務だけ業者に委託する発送代行が広く使われる様になりました。
どういったものがあるのか見て行きます。
発送代行業者を選ぶ際に気になるのは料金です。
在庫を置いてもらい、注文があった時に発送してもらうという作業ですが、それに高いコストが掛かってしまってはいくら売れても儲けになりません。
こういった発送代行業者は大きな倉庫を構えていて、たくさんのネットショップなどと契約しているところが多くなっています。
そして、借りる側はその倉庫の一区画を面積に応じて借りるのです。
その費用は主に管理費、もしくは保管費と呼ばれ、固定で取られる料金となります。
これとは別に発生するのが、出荷数に応じた費用です。
単に伝票を貼って出荷するのではなく、どの商品とどの商品をピッキングして、それを確認後に梱包してやっと発送作業は完了します。
データベースへの数値の入力など、単純そうに見えて様々な作業があるのです。それらの費用はピッキング費や梱包費、発送費として計上されます。
つまり売れれば売れた分だけ発生する費用がこの部分となります。
発送代行業者にもよりますが、他にも検品費や棚卸費、入庫作業も個別に計上するところもあり、依頼する場合はあらかじめどのくらい掛かるか把握しておいた方が良いでしょう。
特に配送費はその倉庫の立地に関係する場合がある為、変に都心にあったり郊外過ぎたりする場合には注意が必要です。
また、業者が運送会社と契約して特別に安くしてもらっている場合、その部分は依頼者には関係なく業者の売上に当たる部分のため、交渉出来ない金額となります。
業者を選ぶ際には、お願いしたい商品に似たタイプの商品を扱っているか、扱った事があるかをまず確認した方が良いでしょう。
例えば、軽くて人の手で簡単に持ち運べる小さな商品しか扱っていない業者では、重い商品を扱うのに慣れていない場合があります。
これはフォークリフト作業の有無にも掛かって来ますが、フォークリフトがない倉庫にフォークリフトで運ぶことが前提の重い商品を依頼すると、非常に手間が掛かってしまい、場合によっては大量注文がさばけなくなります。
またその逆もあり、普段から大きくて重く、ちょっとやそっとでは傷付かない商品を荒っぽく扱う倉庫もあるのです。
そういったところに紙パッケージの小さな商品を依頼すると、取り扱いの段階でかなり不安が出てしまいます。
もちろん契約段階でしっかりと取り決めを行えば良い部分でもありますが、やはり元から似た商品の取り扱いに馴れている業者を選ぶと安心です。
倉庫業には発送に紐付いた細やかな包装や組み立てが付随する場合もあり、細かな作業を行う手先が器用なスタッフを多く抱えているかもポイントになります。
業者はホームページで実績をアピールしている事も多いので、出来るだけ事前情報で調べておいた方が良いでしょう。
発送代行業者といっても倉庫の大きさから加工作業の得意さまで、様々な種類があるのです。
特に小さくて単価の高い商品の場合は、しっかりと調べてから発送代行業者を選ぶ様にしましょう。
発送代行を依頼したい商品が特殊なものほど、業者をしっかり選ぶ必要が出て来ます。生鮮食品はネットショップでは取り扱いませんが、加工食品で保管温度に指定があるものはたくさんあります。
しっかりした温度管理の設備が整っている倉庫でなければ、夏の暑さや冬の寒さによって倉庫内の温度がかなり上下してしまうのです。
保管していただけで商品をダメにしてしまっては大変です。
温度の指定がある場合は実際に訪れて確認する必要があるでしょう。
また、ネットショップには急なキャンセルや追加注文が度々発生します。そういった時に、締め時間を少し過ぎているけれどなんとかお願い出来るかどうかというのが、ショップ自体の親切さにも関わって来ます。
電話を入れてほぼ確実に繋がるという環境は、選ばれる業者として大前提の要素と言えるでしょう。
取り決め上はもう無理だったとしても、5分過ぎただけでもう追加注文は受け付けない、などとやってしまっては関係性も築けません。
そして最も大切なのは業者のスタッフの教育具合です。
打ち合わせの段階で完璧にやりますと言うのは誰にでも出来ます。
そして社員がどれだけしっかりしていても、実際に商品を取り扱うアルバイトスタッフが大勢いてその人達が雑だったりしたら意味がありません。
こういった業者を選ぶ際には、必ず現地を見学させてもらう事が重要です。
実際に行って見れば保管スペースも確認出来ますし、働いているスタッフの状況もチェック出来ます。
様々な注意点もありますが、基本的に発送代行を利用するとショップ運営に注力出来る為、効率は上がります。
売上を伸ばしているネットショップはほとんど発送代行業者を利用していると言ってもいいため、しっかりと選択して便利な業者を選びましょう。
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